2009年10月1日

日本通信、WiMAXと3Gのデュアル・サービスの提供について

日本通信株式会社（以下、「当社」という）は、WiMAXネットワークとNTTドコモの3Gネットワークのデュアル・サービスを、年内を目途に提供開始することとしましたので、お知らせいたします。

WiMAXは次世代の高速ワイヤレス通信として期待されており、全国展開を目指すWiMAX事業者及び地域展開を目指すWiMAX事業者が基地局設置を進めています。しかし、現時点においては、限定的なエリアでのみ使用可能となっており、利用者も限定されている状況です。一方、NTTドコモの3Gネットワークは、全国人口カバー率100%^*1となっており、極めて広域なエリアで使用可能となっています。
「WiMAXが使えるエリアでは高速なWiMAXが使え、WiMAXが使えないエリアではNTTドコモの3Gが使える」というのが、お客様のご要望です。このようなお客様のニーズにお応えするために、当社は、WiMAXと3Gのデュアル・サービスを提供することを決定しました。

WiMAXと3Gのデュアル・サービス実現には、3つの課題があります。技術的な課題、料金的な課題、端末の課題です。
ユーザが簡単に利用するためには、2つのネットワークがあたかも1つのネットワークとして統合的に使えなければなりません。WiMAXが使えるエリアでは自動的にWiMAXが、そして3Gしか使えないエリアでは自動的に3Gが使えるというような仕組みです。これをユーザが意識することなく使いこなせるようにするための技術的課題です。これについては、従前より培ってきているマルチ・ネットワーク技術により解決が可能です。
料金的な課題は、WiMAXと3Gとが1つの統合的な料金プランで使用できるということです。当社は、3GとWiFiのサービスであるドッチーカにおいて、1,000円のチャージで100分間3Gが使えるサービスを提供しています。例えばWiMAXを使っても3Gを使っても、同一料金で、分単位の利用が可能な料金プラン等、お客様が使いやすい料金の実現を目指します。このような料金については、WiMAX事業者等との協議が整うことが前提になりますが、お客様のニーズにお応えするための施策として、ご理解を得られるものと確信しております。

端末の課題については、インテル社の強力なイニシアティブのもと、ノートPCへのWiMAX内蔵化が進んでいることから、まずはWiMAX内蔵PCに当社のUSB型3G端末を挿すことで解決します。また、3G内蔵PCも急速に増加しており、これにUSB型WiMAX端末を挿すことでも解決できます。さらに、当社のデュアル・サービス開始時点では、WiMAXと3Gの両方を内蔵するPCも市場投入されており、これらのPCにおいても内蔵したWiMAXと3Gを使用したデュアル・サービスを提供する予定です。これが実現すると、外部に通信端末を挿すことなく、エレガントにデュアル・サービスを享受いただけます。

次世代高速ワイヤレス通信は、MVNOが事業戦略の中心に位置づけられており、既に複数のMVNOがサービスを開始し、また準備をしています。しかし、次世代高速ワイヤレス通信が提供できる通信エリアは、お客様の期待を満足することができません。この理由により、次世代高速ワイヤレス通信のMVNOが成功しないということは、創業時から一貫してMVNOを提唱してきた当社としては、見過ごすことができません。また、次世代高速ワイヤレス通信のMVNOの方々からもご相談を受けており、当社は、MVNOを支援するMVNEとして、WiMAXと3Gのデュアル・サービスを提供する使命があると認識し、MVNO向け、及び当社の顧客向けにデュアル・サービスを提供いたします。

*1「人口カバー率」は、市町村の役場が所在する地点における通信が可能か否かを基にして、算定しています。
※文中の社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。

■日本通信について

＊インフィニティケア、bモバイル及び通信電池は日本通信株式会社の登録商標です。