日本通信株式会社 新卒採用

インタビュー

日本通信のビジョンに共感して入社。日本で築いたビジネスモデルを次は自分がヨーロッパにもっていく。

大学院卒業後、2005年愛知万博のアイルランド政府館アシスタントディレクターとして来日。愛知万博で若者が手にする、日本の小さくて高性能な携帯電話にコルムは驚いた。

「アイルランドに比べて、日本の携帯電話がとても進んでいることに驚きました。その頃のアイルランドの携帯電話は非常に大きく重たかったのです。日本の携帯電話はとても小さい上に、高性能なカメラが当たり前に付いている。日本の携帯電話は噂通りすごいなと、感動しました。」

「一方で、サービス面では遅れている部分もあると感じました。当時はまだMNPの制度もなく、同じ電話番号のまま、ドコモからボーダフォンにしたいと思ってもできませんでした。ましてやSIMフリーの端末等ありません。アイルランドでは、自分の携帯電話の電池が切れたとき、友達の携帯電話に自分のSIMカードを挿して使わせてもらうのが当たり前でした。ヨーロッパで当然のことができなかったのです。」

そのように感じていた折、アイルランド政府関連の仕事をしていた三田(社長)と出会う。

「日本からモバイルサービスに革命を起こす。世界中どこへいっても、そのまま通信できたら便利だろ?」

コルムは、三田の言葉に日本に残ることを決める。

入社後は、大学でマーケティングを学んでいたことから、製品を企画するプロダクトマーケティング部に配属となる。

「米国子会社と連携して、利用開始時の開通手続きのシステムを導入しました。また、通信とセキュリティのコンバージェンス製品であるPersonal IPSの商品化を手がけました。」

兼任でハードウェア調達も担う。海外の端末メーカーと折衝して端末を買い付けるのがミッションだ。b-mobile 3G, b-mobile WiFi, IDEOS等、日本通信が販売するほぼすべての端末はコルムが携わる。

「もっとも記憶に残っているのはiPhone4を調達したときのことです。」

グローバルではSIMフリーとして発売されたiPhone4であったが、日本ではSIMロックがかかった状態で発売された。日本でiPhoneを使うには、ソフトバンクと2年間の契約を結ぶしかなかったのだ。

一貫してSIMフリーを提唱してきた日本通信は、2010年8月、まずSIMフリー向けiPhone用のSIMカードを発売する。広くSIMフリーを紹介するには、iPhoneのような魅力的な端末で示すのが最もインパクトがあると考えたのだ。

「問合せが殺到し、我々はiPhoneをドコモ回線で使いたいというニーズがどれほどあるものかを知ることになります。しかし、ニーズはあっても、SIMフリーのiPhoneが手に入らない、どこで売っているのか、といった問合せもたくさん受けることになります。そこで我々は独自のルートでSIMフリーiPhoneを調達して販売することにしました。」

『ドコモ回線で利用できるiPhone発売!』日本通信からのiPhoneの発売は、大きな話題を呼んだ。大きなプロモーションはしなかったが、即日完売だった。需要に追いつくだけの調達に必死だったという。

その後、システム開発のプロジェクトマネジャーを経て、2012年7月、ロジスティクスのファンクショナルオーナーに抜擢される。

「従来は出荷業務を外部の業者にアウトソースしていましたが、その業務を社内で行うことになりました。ファンクショナルオーナーに任命されたのは、ちょうどそのタイミングです。」

コルムのミッションは、注文から出荷までの期間を短縮すること、そして業務を効率化してコストを下げることであった。当社のビジネスに合うようにオペレーション業務を定義し直し、再構築しようというわけである。

「ファンクショナルオーナーに任命されてから、社内で業務を行うようになるまで2週間しかありませんでした。システムも社内向けにはなっておらず、業務プロセスもありませんでした。業務の切り替え時は、全社員で倉庫に行って手分けして在庫の整理をしました。グループで話し合ってプロセスを定義してもらい、後に承認をとるというサイクルを回して、やりながら運用ルールを決めていきました。年末まではクレイジーな状態が続きましたね(笑)。」

日本通信グループのオペレーションには4つの機能がある。プロセッシング(受注・請求処理)、プロビジョニング(SIMカードの発行・管理)、ロジスティクス(出荷)、アクティベーションセンター(SIMカードのアクティベーション、状態変更)の4つである。当社のビジネスに合わせて、この一連のオペレーションを構築していくこと、これが4つのファンクション全体の課題である。

日本通信では、他の通信事業者が店舗ごとに分散して行っている業務を一箇所で集約化して行っている。集約化によって、スケールメリットを図っていくことを目指しているのだ。

「社内で業務を行うことになって、出荷業務の処理能力は従来の3,4倍になっています。クルーシステムもこれに貢献しました。大幅なコスト削減を実現したことになります。」
早速効果は出ているという。

最後に、コルムの次なる目標をきいてみた。

「ヨーロッパ支社を作りたいと思っています。日本で培ったMVNOビジネスモデルをヨーロッパにもっていって成功させたい。」

「アイルランドは日本のマーケットに比べるととても小さいですが、EU全体はとてもパワフルなマーケットです。どこにいっても、1枚のSIMカードでローミングなしで使えるというのはまだ誰も実現していません。このビジョンに共感して入社したので、実現したいのです。」

コルムはすでに次の場所にいた。いつも一歩先を行くそんな男なのだ。


注:記載内容はすべて執筆当時のものです。