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ニュース・お知らせ

2018年8月23日

日本通信、米国FCCに周波数時限免許を申請 米国のCBRS商用サービスに向けた準備の一環として

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日本通信株式会社(以下、「当社」という)は、米国時間8月17日、米国FCC(連邦通信委員会)に周波数時限免許(Special Temporary Authority, STA)を申請し、米国時間8月22日に正式に受理されたことを確認しましたので、お知らせいたします。当社は、米国におけるCBRS(市民ブロードバンド無線サービス)の商用サービスの準備を進めていますが、CBRS用基地局及び端末を実際に運用する試験を行うため、周波数時限免許を申請したものです。

米国市場では、CBRSへの関心と期待が急速に高まっていますが、これは同様の試験を現在行っている企業群のリストに見て取ることができます。これまでに周波数時限免許を申請している企業の中には、Google、Comcast、Microsoft、Intel、Boeing、AT&Tが入っていますが、当社の申請もこの中の一つになります。当社は、米国コロラド州の4か所に基地局を設置し、屋内及び屋外において、この技術の使い方に関する試験を行います。同時に、CBRSの周波数帯域が商用サービス向けに開放され次第、米国の大手顧客の一社と商用サービスの試験運用が開始できるよう準備を進めています。

近々期待されているCBRSのルールに関する最終決定が下りることで、CBRSが、LTEへの幅広いプレーヤーの参加への道を開く、世界で最も大胆な取り組みになることは明らかです。CBRSでは、3,550MHzから3,700MHzの150MHzの周波数帯域が3つのライセンス・カテゴリーとして開放されます。GAA(General Authorized Access)、PAL(Priority Access License)、Incumbent Accessの3つです。

周波数の使い方は、SAS(Spectrum Access System)というデータベースにより基地局から動的に制御されます。この仕組みにより、GAAカテゴリーの事業者は、空いていれば150MHz全ての周波数帯域を使うことが可能です。またPALカテゴリーでは、10MHzずつ7つの事業者に免許が付与されます。

当社は先ほど、アイルランドにおいて、日本のu-LTE周波数帯(1.9GHz帯)と米国のCBRS周波数帯(3.5GHz)20MHzを使った屋外実験を行いました。これは、アイルランド政府のCommission for Communications Regulationから付与された実験局免許によるものです。当社は、私たちの知る限り、大陸を跨いでend to endでセキュアなグローバル・ネットワークの提供に取り組んでいる唯一の事業者です。この戦略を強く推し進めるため、当社は、アイルランド及び米国で行う試験には、汎用の端末機器、汎用の基地局、そして汎用のコアネットワークを採用しています。

u-LTEやCBRSのような新世代の無線アクセス方法は、携帯通信業界の性格をグローバルに、かつ根本的に変革していきます。携帯キャリアがこれまで独占していたモバイル通信網構築を開放するからです。この動きは、日本で急成長してきたMVNO業界にとって、新たな大きな事業機会となります。これにより、IoT市場を日本がリードしていくのに資する革新的な無線ソリューションを提供していくことができるからです。