3G とPHS のセキュアなシームレス・サービス 「Doccica(ドッチーカ)」シリーズ商品化決定のお知らせ
2006年10月31日
日本通信株式会社
3G とPHS のセキュアなシームレス・サービス 「Doccica(ドッチーカ)」シリーズ商品化決定のお知らせ
日本通信株式会社(以下、「当社」という)は、3G移動体通信事業者とのMVNO契約の締結による相互接続の実現を前提に、3GとPHSを融合した「Doccica(ドッチーカ)」シリーズの商品化を決定しましたので、お知らせいたします。
「Doccica(ドッチーカ)」は、3Gデータ通信サービスとPHSデータ通信サービスを組み合わせ、両者間のシームレスな通信を実現するもので、ワイヤレスデータ通信が抱える3つの課題「スピード・エリア・セキュリティ」を解決する商品です。
「Doccica(ドッチーカ)」には、データ通信カード(3G接続用およびPHS 接続用の計2枚)、データ通信料、インターネット接続料、接続ツールなどが一つのパッケージに収められていますので、ソフトウェアをインストールするだけで、3GとPHSを融合した、最大かつ最速のサービスを定額・使い放題でご利用いただくことができます。
「Doccica(ドッチーカ)」は、「スピード」および「エリア」の問題を解決する機能として、ユーザーのニーズに応じた最適なネットワークを自動的に選択するインテリジェント・コネクションモードを備えています。例えば、通信速度を重視するハイスピードモードに設定すると、利用場所の電波強度を自動的に検出し、その地点における最速の通信を自動選択して接続します。また、バッテリーの稼動時間を重視するユーザー向けに、省エネモードも備えています*1。もちろん、これらの自動選択モードのほか、利用時点でユーザーが個別に手動設定することもできます。ユーザーインターフェイスも、ボタン1つで接続/切断が行うことができ、どなたにも使いやすいものになっています。
また、「セキュリティ」の問題を解決する機能としては、当社が法人向けサービスで提供しているセキュリティ機能を付加することで、ワイヤレスデータ通信が抱えるセキュリティの問題を解決しています。
当社はすでに、上記のような、「Doccica(ドッチーカ)」のサービス設計および基本ソフトウェアの開発を完了しています。今後、3G移動体通信事業者とMVNO契約を締結し、相互接続が実現でき次第、サービスの最終検証を実施し、本商品を発売する予定です。
当社では、順次、3G移動体通信事業者各社とのMVNO契約の締結および相互接続を実現し、サービスの拡大を図ります。また、将来的には、異なる無線アクセス方式を1つの端末で利用できるデュアル・モード・カードの開発も視野に入れております。
「Doccica(ドッチーカ)」は、移動体通信事業者ごとに分断されている従来の通信サービスを融合し、利便性の高い単一の通信・アプリケーションプラットフォーム機能と併せて提供するもので、MVNOのみが提供することができるサービスです。このようなビジネスモデルは、情報通信のIP化の基盤となるレイヤー型競争モデルとも整合することから、今後の情報通信基盤の発展にも寄与するものと考えております。
【商品について】名称: | Doccica(ドッチーカ) | ||
発売時期: | 3G 移動体通信事業者とのMVNO 契約による相互接続完了から1 ヶ月以内 | ||
基本構成: | 3G データ通信カード、PHS データ通信カード、接続に必要なソフトウェア、6 ヶ月間使い放題のデータ通信料、6 ヶ月間使い放題のインターネット接続料 など | ||
通信利用期間: | 6 ヶ月間 | ||
価格: | 150,000~200,000 円を想定(3G 移動体通信事業者との接続条件等を当社が想定して算出したものです。) |
![]() PC上のユーザーインターフェイスのイメージ |
![]() 商品パッケージのイメージ |
別紙に本商品発売の背景を示します。
*1インテリジェント・コネクションモードのご利用は、複数のカードスロットを有するPCでのご利用が前提となります。
※商品の仕様、価格、発売時期などは予告なく変更する場合があります。
■日本通信について
社名: | 日本通信株式会社(大証ヘラクレス市場:9424) |
代表者: | 三田聖二(代表取締役社長) |
資本金: | 2,272百万円(2006年9月30日現在) |
設立: | 1996年5月24日 |
事業内容: |
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b-mobile、InfinityCare及び通信電池は日本通信株式会社の登録商標です。文中の社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。
別紙
MVNOのビジネスモデルを利用すると、移動体通信事業者が個別に保有する物理網なレイヤー(ネットワーク設備)を融合し、事業者間を横断して境目のないサービスを提供することが可能になります。ユーザーは、個々の移動体通信事業者を意識することなく、最も広いサービスエリアで、最も適した通信手段を自動的に利用することが可能になります。MVNOの導入は、情報通信IP化の基盤となるレイヤー型競争モデルとも合致し、今後の情報通信基盤の発展にも大きく貢献します。
当社は、従来から、MVNO型のビジネスモデルにより、PHSデータ通信サービスを提供してきました。これは、MVNOによって調達したPHSデータ通信サービスについて、当社のデータセンターとデータ通信カードに内蔵したクライアント・ソフトウェアとの連動により、認証、課金、セキュリティの確保など様々な機能を付加したサービスとして提供するものです。クライアント・ソフトウェアのユーザーインターフェイスも非常に使いやすいものになっており、高度な機能と利便性を同時に提供しています。
今回当社が商品化を決定した「Doccica(ドッチーカ)」は、複数の移動体通信事業者が提供する通信サービスを融合して提供するもので、MVNOの独自性がよりわかりやすい商品といえます。「Doccica(ドッチーカ)」では、複数のネットワークの中から、通信料金の安いネットワーク、高品質なネットワーク、通信速度が速いネットワークなど、顧客ニーズに合った最適なネットワークを手動または自動で選択して接続します。PHSと3Gの間で接続を切替えても通信セッションは維持されますので、例えば、Webページの閲覧などを継続して行うことが可能となります。
このようなMVNOサービスは、国を越えてグローバルに展開することも可能です。また、アプリケーションプラットフォームの機能をさらに強化し、通信環境によって情報の表現形式(音声とテキストの選択等)を適宜変更することもできます。さらに、電子マネーやインターネット広告など、各種の新しいビジネスモデルと組み合わせることによる高機能化も勿論可能となります。