米国子会社がATM向け接続サービスで契約を獲得
No27-2008
2008年11月18日
日本通信、米国子会社がATM向け接続サービスで契約を獲得
日本通信株式会社(以下、「当社」という)は、米国でMVNOとしてデータ通信サービスを提供する当社の連結子会社、Communications Security and Compliance Technologies Inc.(略称:CSCT、サービス名:Contour Networks(コントゥアー・ネットワークス))が金融取引向けに設計した無線データ通信サービスが、ATM World社に導入されることになりましたので、お知らせいたします。
ATM World社は、今後2~3年の間に、およそ5,000台のATM(現金自動預け払い機)とペイメントプロセッサー(決済処理を行う事業者)間の安全な通信を可能とするCSCTの無線データ通信ソリューションの導入を計画しています。今回の導入が完了した場合、本件によるCSCTの売上は、およそ320万USドル(1ドル100円換算で3億2千万円相当)となる見込みです。
CSCTがATM World社に提供するソリューションは、CSCTの通信電池*1およびネットワークサービス、JBM Electronics社のセルラールータによって構成され、アトランタおよびデンバーの2箇所でデータセンターを冗長化し、高い安定性を確保して運用されます。このソリューションは、ネットワークの柔軟性を強化し、ATMの設置にかかる導入コストを低減します。CSCTが提供するネットワークソリューションがあれば、ATM運営会社は、無線データ通信で固定の専用線と同等レベルのセキュリティを享受することができます。
ATM World社のCEO Fred Wich氏は「私たちは、現在利用しているダイアルアップ回線からCSCTの無線データ通信ソリューションに変更することができ、とても嬉しく思っています。CSCTの無線専用線は、現在の通信コストを半分以下に抑えるだけでなく、より簡単に、より低コストに設置することを可能にします。また、(米国でATMは、空港やショッピングセンターのほか、屋外の様々な場所に設置されているため)可動性を高めます。さらに、CSCTは、私たちがこのビジネスを効率的に管理・運用するために必要とするプロビジョニングシステムを提供することができます。」と述べています。
業績への影響について
2008年4月21日に公表した平成21年3月期の通期業績予想については、一旦取り下げさせていただき、現在、あるべき会計処理方法を検討しているところでありますが、本件の当事業年度の業績に与える影響については、この影響が明らかになり、かつ重要性が高いレベルになる場合には、その時点でお知らせいたします。
ATM World社について
ATM World社はニューヨーク・トライステートエリア(ニューヨーク州、ニュージャージー州、コネチカット州)において、最も信頼されているATM企業です。創業以来、ATM
World社は高品質の機器とサービスを提供し続ける一方、低価格化に努めてまいりました。最高品質のATM、販売、プロ集団によるATM修理、設置や交換までの全工程にわたってサービスを提供しています。ATM
World社では、一般市場向けATMを得意とするだけでなく、卸売りも行っています。他の多くの同様の企業と異なり、トライステートエリアでATM事業を開始する数百のATM販売パートナーをサポートし、独自のビジネスセンスとATMビジネスの知識によって顧客の価値を高め、効率的な事業展開を図っています。
JBM Electronics社について
JBM Electronics社は1975年にネットワークソリューションのためのカスタム開発会社として設立されました。当初、SNAおよび3270のような環境を含むレガシーネットワークソリューションを専門としていましたが、IPネットワーク、そしてセルラーを基盤としたソリューションへと専門分野を広げました。JBM
Electronics社は、ミズーリ州セントルイスに本社を置き、Hewlett-Packard、Diebold、Pilot Travel Centersを含む数千の顧客にソリューションを提供しています。
Contour Networksについて
CSCT はContour Networksという名称で事業展開しており、米国で金融機関や顧客の機密情報を扱う企業にVPNを使用しない無線専用線を提供しています。Contour
Networksの無線専用線は、顧客のニーズを満たす強固なセキュリティと機密保護基準を実装しており、クレジットカード業界における情報保護の国際基準「ペイメントカード業界データセキュリティー基準(PCI
DSS)*2」の認定を受けています。Contour Networks(www.contournetworks.com)は、米国でサービス提供するための日本通信の全額出資の連結子会社で、ジョージア州アトランタに本社を置くほか、コロラド州デンバーおよびイリノイ州シカゴにも拠点があります。
*1通信電池:乾電池は、コンセントのない状態(無線)で電力を提供するものですが、当社では、それになぞらえ、機器組込み型サービスを「通信電池」と称しています。
*2 PCI DSS (Payment Card Industry Data Security Standardの略):クレジットカード情報および取引情報を保護するために、6つのカテゴリーに分類された12の要件が規定されています。詳しくは、専門審議会PCI
Security Standards Councilのホームページ(英語サイト)をご参照ください。https://www.pcisecuritystandards.org/
■日本通信について
社名: | 日本通信株式会社(大証ヘラクレス市場:9424) |
代表者: | 三田聖二(代表取締役社長) |
資本金: | 2,672百万円(2008年10月31日現在) |
設立: | 1996年5月24日 |
事業内容: |
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※b-mobile、InfinityCare及び通信電池は日本通信株式会社の登録商標です。文中の社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。