3Gを使ったIP電話機能をふるさとケータイ事業のスマートフォンに搭載
2009年12月16日
日本通信、3Gを使ったIP電話機能をふるさとケータイ事業のスマートフォンに搭載
日本通信株式会社(以下、「日本通信」という)は、徳島県三好市のふるさとケータイ事業にMVNEとして参画し、スマートフォン向けモバイルIPフォン用基幹ソフトウェア、3Gネットワーク及びサービス運営支援等を開始しましたのでお知らせいたします。
三好市は、高齢化社会の中で、独居老人や昼間一人暮らしといった高齢者世帯が急速に増えており、地勢状の問題から公共交通サービスや医療などが不十分にあるといった状況にあります。このことへの対応策の一つとして、昼夜を問わず、いつでも相談や緊急の連絡ができる通報・相談サービスが固定電話網で運営されています。今般、徳島県三好市では、総務省から受託して実施するふるさとケータイのモデル事業において、このサービスと地域MVNOが提供する通信サービスの連携を促し、地域の事業会社がMVNO端末(スマートフォン)を用いた、高齢者や要介護者の方に向けたコンシェルジュとして、24時間365日いつでも・どこでも「相談になれる・頼れる」「Life Support Call(ライフ・サポート・コール)サービス」が2009年12月15日より開始されました。
三好市がふるさとケータイ事業で用いるMVNO端末は、Windows Mobileが搭載されたスマートフォンが使用され、モバイルIPフォン用基幹ソフトウェアの搭載とオリジナルユーザーインターフェースを開発すること等によって、Life Support Callサービスを中心としたふるさとケータイのための専用端末になっています。Life Supportといった面では、従来より、固定電話網を使用した同様のサービスが存在しますが、携帯電話網およびMVNO端末の活用によって、利用者は、屋内と同様に屋外においても、同様の操作性で同じサービスが受けられるようになります。
MVNO端末の待受画面には「緊急」「相談」「IP電話」の3つのボタンが用意されています。「緊急」および「相談」のボタンは、押すだけで24時間365日いつでも、センター側の地域コンシェルジュ(オペレータ)に電話をして、状況に合ったサービスが受けられます。「IP電話」のボタンは、携帯電話と同様に任意の番号に電話をかけることができます。
センターの地域コンシェルジュ側では、発信者の電話番号に加え、GPS情報による発信位置を参照することができると共に、過去の対応記録や緊急連絡先(例えば親族や協力員)などがパソコンに表示され、利用者からの「緊急」「相談」の通報にきめ細かく対応します。たとえば、三好市に点在する集落では、家からバス停まで片道20分かかることが珍しくなく、最寄りのバス停の時刻を知りたいというちょっとした相談ごとから、あるいは、急な病気などになった場合、救急車を呼ぶことにためらいがあり、救急車を呼んだほうがいいかどうかの相談まで、救命はもちろんですが、自治体と地域の協力員が一緒になって、高齢者の方の日常生活を支援していきます。
MVNO端末画面 | ![]() |
センターの地域コンシェルジュ側のPC画面 |
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※「緊急」「相談」に加え、「IP電話」のボタンが用意され 任意の番号に電話をかけることができます。 |
Life Support Callサービスの概念図
■日本通信について
社名: | 日本通信株式会社(大証ヘラクレス市場:9424) |
代表者: | 三田聖二(代表取締役社長) |
設立: | 1996年5月24日 |
事業内容: |
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*インフィニティケア、bモバイル及び通信電池は日本通信株式会社の登録商標です。文中の社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。