日本通信株式会社(以下、「当社」という)は、本日、固定電話をモバイルにするサービスを発表します。本サービスは、当社のパートナーを通じて、順次、提供開始されます。1月22日に公表した、規制緩和を受けての新事業戦略、MVNOやシステム・インテグレータ、メーカーや金融機関等に多様なサービスやソリューションを提供するMS Enabler(モバイル・ソリューション・イネイブラー)としてのサービス第1弾です。
顧客セグメントとしてはSOHOや個人事業主、在宅ワークをされている方を想定しており、固定電話の番号にかかってきた電話をスマートフォンで受けることができます。着信に加えて、スマートフォンから固定電話番号での発信が行えるため、携帯電話を契約することなく、ひとつの電話番号で、日本国内どこにいても発着信できます。
03番号等の固定電話番号は信頼感があり名刺に記載はするものの、少人数オフィスの場合、スタッフが出払ってしまい電話に出られないケースが多々発生していました。そのため、外出先でも同じように発着信できるようにしたいというニーズは従来からあり、これらに対してさまざまなサービスが提供されてきました。しかしながら、固定電話番号が変わり、初期設定が技術的に複雑なサービスがほとんどでした。しかも転送タイプのサービスのため着信時には転送料金が課金され、スマートフォンから電話をかける時には相手の電話番号の前に事業者が指定する特定の番号を入力する必要があるなど、利便性とコスト面でさまざまな課題がありました。
これらの課題を解決するのが、本固定電話のモバイルサービスです。このサービスには当社がモバイルIP電話戦略と位置付け、取り組んできた高音質・低消費電力のモバイルIP電話技術と周辺機器等を統合するプラットフォームを活用しています。設定は極めて簡単で、専用アダプタ(SkyGateway)に電話とインターネットのケーブルをさして、自動設定が完了するのを待つだけです。数分でスマートフォンが固定電話の受話器となり、同じ電話番号のまま※1、固定電話の通話料金で利用できます。下記、サービス概念図をご参照下さい。
当社は、1月22日、総務省のMVNO規制緩和方針を受け、創業以来20年間一貫して取り組んできたMVNO事業を、次の異次元のレベルに移行させるため、自らの役割をMSEnablerに移行すると共に、新たな事業戦略に取り組むことを決定いたしました。中長期戦略で描くプラットフォームの準備をしつつ、短期的にも高い付加価値サービスを提供し※2、企業価値の向上に努めてまいります。